NIC の名前が変わった、設定が消えた、IP アドレスが重複すると表示される問題
問題
Windows PC を管理していると、NIC の名前が変わった。固定 IP アドレスが重複する、こんな事象があったので、メモしておきます。
こんな画面
こんなメッセージ(IP アドレスを設定しようとすると表示される)
このネットワーク アダプタ用に入力された IP アドレス XXX.XXX.XXX.XXX は、別のアダプタ Name of adapter に既に割り当てられています。 Name of adapter は物理的にコンピューターにないか動作していないレガシ アダプタであるため、ネットワーク接続フォルダーには表示されていません。 同じアドレスが割り当てられた 2 つのアダプタがアクティブになった場合、どちらか 1 つのアダプタがそのアドレスを使うことになり、 システム構成エラーの原因となります。 このアダプタ用に別の IP アドレスを指定しますか?
※ はい で設定すれば、強制的に書き換えられるので はい にするでも大丈夫
色々調べてみると、OS が今まで認識していた NIC を別の NIC と認識した際に、新しい NIC として NIC の設定を作成するが、元の名前 ("イーサーネット") が重複するために発生しているようです。
直接的には NIC(デバイス) が今までのものとは違うと認識されてしまうことが問題のようなのですが、こちらはデバイスに紐づく情報のため OS 側では制御できないようなので、事象を回避するにはデバイスを制御するか、OS 内部に残っている古い情報を削除する必要があります。
※ デバイスの動作が起因するため、OS側でこの問題を発生させなくすることは不可能。根本解決目指すなら、デバイスを疑うかデバイスメーカーに相談することが必要かなとおもいますが、既存の設定を消すのが一番簡単ですね。
対処方法
次の対応をすることで、古い NIC の設定を削除することができます。
OS 内に残っている古い NIC の設定を削除する
3. [表示] から [非表示のデバイスの表示] を選ぶ
4. 非表示になっていたネットワーク アダプターがあるので、右クリックから削除する。
私は遭遇したことないですが、仮想環境(Hyper-V、VMWare)など、仮想的にデバイスが切り替わる場合などでも問題が発生するようです。事象が発生した場合はこの点確認してみたら良さそうです。
また、AWS などの VM 環境で NIC 自体に IP アドレスを設定してはいけないという制約はこの動作が関連しているようです。